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複数転職エージェントとの提携は是か非か

「複数の転職エージェントと提携したほうがいいのだろうか?」

このようなお悩みを持っている病院の採用担当者もいるのではないでしょうか。

転職エージェントは自院が求める人物に適する人材を紹介してくれ、採用活動の負担を軽減できるサービスです。

より良い人材を採用するために複数の転職エージェントとの提携を検討している採用担当者もいるでしょう。

そこで、本記事では複数の転職エージェントとの提携のメリットやデメリットを解説します。

複数の転職エージェントとの提携が向いている病院、向いていない病院も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

そもそも転職エージェントとは?

転職エージェントとは、求職者と企業(自院)のマッチングを行うことを目的とした民間の人材紹介企業です。

病院側が求める人材を転職エージェントに提示し、求職者をマッチングしてくれる仕組みです。

ハローワークとの違いもあるため、利用前には確認しておきましょう。

ハローワークと転職エージェントの違い

ハローワークは国の機関でなおかつ無料で利用できるのに対し、転職エージェントは民間企業が運営しており、企業からの手数料で運営されています。

転職エージェントはより個別に対応し、求職者と病院双方のニーズに応じたきめ細やかなマッチングが可能です。

また、転職エージェントは面接の設定や採用条件の交渉といったサポートも行います。

病院側や求職者は煩雑な手続きをエージェントに任せることができ、各々の活動に専念できるわけです。

転職エージェントに依頼できること

病院が転職エージェントに依頼できる点は多岐にわたります。

まず、自院の求人情報を転職エージェントのサイトやSNSで広く発信してもらえます。

次に、面接日程の調整です。

複数の応募者がいる場合には、面接日程のすり合わせは大変ですが、エージェントに任せることでスムーズに進められます。

採用条件の交渉代行も依頼可能です。

自院の想定する報酬体系等を踏まえ、応募者の希望とのすり合わせをエージェントが行ってくれるので、手間が省けます。

この他、採用後のフォローも依頼できます。

入職から数カ月後に退職率が高くなることがあるので、その際もエージェントに相談できるのは魅力的です。

複数の転職エージェントと提携するメリット

複数の転職エージェントを活用すると様々なメリットがあります。

主なメリットを3点に絞って解説します。

より多くの求職者に発信できる

各転職エージェントは独自のネットワークとデータベースを持っています。

そのため、複数のエージェントと提携すると、求人情報を1つのエージェントに依頼するよりも、広範囲な発信が可能です。

例えば、独自のネットワークを持つエージェントA社とB社があったとします。

異なる2社と提携すれば、双方の人材にアプローチできて、マッチングの可能性が高まるわけです。

提携するエージェントが増えれば、マッチングの可能性も増えて、優秀な人材を確保できるでしょう。

適切な人材を見つけやすい

複数のエージェントと提携することで、特定のニーズに合った人材を見つける確率が高まります。

1社のみと提携していると、限られた母数になりますが、複数のエージェントを介せば、絞り込んだターゲットでもマッチングの可能性が高まるわけです。

エージェントの登録者数に限界がある場合でも、他のエージェントを通じてそのギャップを埋めることに繋がります。

「一般内科医」「女性医師」というカテゴリーだけではなく、特定のスキルに長けた医師や経験を持つ医師などを探しやすくなるでしょう。

このように、複数のエージェントと提携すると、採用プロセスが効率化され、必要なスキルと経験を持つ人材を迅速に見つけられます。

複数の転職エージェントと提携するデメリット

複数の転職エージェントを活用するメリットは大きいものの、一方で信頼関係の構築や比較検討といったデメリットもあります。

特に信頼関係を築くことや複数のエージェントを比較検討することは、時間と労力を必要とします。

エージェントとの信頼関係を構築する必要がある

転職エージェントと提携する際は、信頼関係の構築が大事な要素です。

エージェントとの信頼関係を構築できないと、優秀な人材とのマッチングが期待できません。

そのためには、日頃から頻繁にコミュニケーションをとる必要があり、提携数が増えれば負担も増加します。

例えば、定期的なミーティングや電話連絡を行い、自院の状況やニーズを詳しく伝えることが重要です。

また、エージェントがどのような業界知識やネットワークを持っているかを確認し、それに基づいて信頼関係を築くことが求められます。

このような、地道な負担が増える点は、複数の転職エージェントと契約するデメリットになります。

エージェントの比較検討が必要

複数のエージェントと提携する際は、実績や手数料、対応スピードなどの比較が不可欠です。

例えば、過去の成功事例やクライアントの評価を確認し、自院にとって最適なエージェントの選定が重要です。

また、手数料の違いやサービスの内容を細かく比較し、コストパフォーマンスを考える必要があります。

これらを総合的に判断すると、自院に適したエージェントを選定できます。

ただし、複数のエージェントを選択する工程は一定の労力を伴うため、事前にスケジュールを確立しなければなりません。

複数の転職エージェントと提携するのはアリ?

複数社と提携するメリットとデメリットを見極め、自院の人材ニーズとリソースに応じて判断しましょう。

例えば、大規模病院の場合は、多岐にわたる人材を大量採用することが多いでしょう。

その際に複数のエージェントを活用すると、幅広い求職者にアプローチしやすくなります。

一方、中小病院ではニーズも限定的な傾向があり、コストや手間をかけられないこともあるでしょう。

その場合は、実績ある1社との提携に絞ると課題の解決に効果的です。

ただし、あくまでも傾向であり、病院の規模や人材ニーズに合わせ、自院にとってメリットがデメリットを上回るかどうかを判断してください。

まとめ

本記事のまとめ
  • 複数のエージェントと提携することで、多くの求職者に発信でき、優秀な人材を確保しやすい
  • 適切な人材を見つけやすくなり、必要なスキルと経験を持つ医療者の採用がスムーズになる
  • 複数のエージェントと提携するかは、自院の予算やリソースなどを総合的に判断する必要がある

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