「求人を出しても応募者が集まらない…」
「求人票の書き方を知りたい…」
このような経験をされている病院の採用担当者もいるのではないでしょうか。
本ページでは、応募が集まる求人票と求職者が避ける求人票の差について、比較しています。
また、求人票の書き方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
病院求人における求人票の重要性
病院の求人票は、採用活動の成否に大きな影響があります。
求人票は求職者と最初の接点となるため、記載内容が適切であるかどうかが重要です。
厚生労働省の資料によると、企業は労働者の募集時に、労働条件を明示しなければなりません。
つまり、求人票には具体的な職務内容や待遇などを明記する必要があるのです。
必要事項を明示しなければ、求職者に正しい情報を伝えられず、応募も集まりません。
よって、病院求人における求人票は、人材採用に重要な役割を果たしているといえます。
応募が集まる求人票と集まらない求人票の差
ここからは、応募が集まる求人票と求職者が避ける求人票の差を、以下の4点で比較していきます。
- ターゲットが明確になっているかどうか
- 職務や待遇などが明確になっているかどうか
- わかりやすい表現かどうか
- 病院の魅力が伝わるかどうか
いずれの項目も魅力的な求人票を作成する際に必要な視点ですので、1つずつ確認していきましょう。
ターゲットが明確になっているかどうか
医師向けの求人で応募が集まる求人票は、診療科や経験年数などターゲットが明確になっています。
例えば、内科医師や初期研修医、指導医など、具体的な医師像を示せば、求職者自身が自分にフィットする求人かどうかが分かりやすくなります。
また、働き方に関しても明確にすると、ターゲットが明確になります。
「週3日勤務で充実した私生活を大切にしたい人」「研究活動に打ち込みたい人」など、募集する医師像をイメージしている求人票は応募が集まりやすいでしょう。
ターゲットをある程度絞り込むと、本当に興味を持ってもらえる医師にアプローチできます。
求人票を見た瞬間「この病院で働きたい!」と思ってもらうためには、自院が求める医師像を明確にしましょう。
職務や待遇などが明確になっているかどうか
医師は専門性の高い職種であるため、業務内容や勤務条件の提示されている求人票は応募しやすくなります。
例えば、担当する診療科や具体的な業務内容、1日の勤務時間や週間のシフト、給与や手当の体系を明示すると、求職者が自分に合った募集かどうかを判断できます。
特にワークライフバランスを重視する医師にとっては、当直回数や有給取得日数といった働き方の条件もチェックしている項目です。
曖昧な表現ではなく数字で示していると、応募しやすい求人票といえます。
わかりやすい表現かどうか
求人票の記載内容が分かりやすいと応募が集まりやすくなります。
専門用語を多用すると硬い印象になりがちで、場合によっては理解できない可能性があります。
たとえば、抗がん剤治療の内容を「効能効果に基づく治療方針の提案」などと表現するより「患者さん一人ひとりに合ったがん治療法を考える」など、直感的に伝わる表現をしている求人票が理想です。
数字の表記も「年収2,500万円」という表示より「月収50万円以上」「当直手当含めて年収3,000万円」のように示している求人票は求職者に求職者にわかりやすく、応募される可能性が高まります。
病院の魅力が伝わるかどうか
求人票から病院の魅力がわかると、応募者の関心を惹きます。
単に医療機器の整備状況や特色ある診療メニューを列挙するだけでなく、現場で働く医師や看護師の思いが伝わる表現を取り入れることが効果的です。
たとえば「患者の笑顔のために尽力する熱意あふれるスタッフ」「医療安全と質の向上を共に目指す仲間」など、人と人とのつながりや協働への情熱が感じ取れる言葉を散りばめると、単なる設備や技術の羅列では表せない魅力を伝えられるでしょう。
実績などの数字では伝えきれない部分を言葉で表現すると、仕事のやりがいを描写した求人票となり、応募者も増えます。
医療現場ならではの喜びを表現を意識しつつ、求職者に具体的な場面を思い描いてもらえる文章を心がけることが大切です。
医師向け求人票の書き方
医師向けの求人票の書き方として、以下の4点について解説します。
- 職種名
- 仕事概要
- 職務内容
- 応募条件
応募者を集めるためには以上の3点には特に注力して仕上げましょう。
職種名
職種名は一般的な用語で簡潔に表現し、社内用語は避けることが大切です。
例
| 医師（一般内科）医師（産婦人科）医師（小児科） など |
仕事概要
仕事概要では、募集する立場やポジションの概要を簡潔に伝え、求職者の興味を惹くことがポイントです。
会社（病院）の概要や募集背景、求める人物像などを記してください。
例
| 当院は、○○駅から徒歩5分程度の便利な立地にあります。24時間365日、安全で質の高い診療を提供しております。開院から20年間、地域の医療機関とも密接に連携し、患者様の多様な医療ニーズに応え続けてきました。週4日勤務が可能で、土日と祝日の診療は基本的にありません。実績やキャリア次第では部長や医長などへのステップアップもできます。また、定年制がなく、長期勤務ができる点も当院の特徴です。3年前には24時間対応の保育室も完備しました。小さなお子様がいる医師にも働きやすい職場です。これらの環境は、医師としての成長と安心して働ける環境ですので、興味のある方はぜひご応募ください。 |
職務内容
求人票で職務内容は重要なパートです。募集しているポジションの医師が日々、何を業務にするかを求職者が求めているからです。
できるだけ簡潔にわかりやすく列挙するのがポイントです。
例
| 臨床医として一般内科の診療全般カルテの記入と整理看護師や薬剤師への指示だし提携医院への紹介状作成や連携そのほか付随業務 |
応募条件
応募条件には過去の経験や技術などが含まれます。
自院が求める医師像を列挙しますが、あまりにも条件を絞り過ぎると応募が集まりにくくなります。
条件をあまり絞り過ぎないようにしましょう。
例
| 医師免許保有、初期臨床研修を修了している当院の理念を理解し、志を持っている患者を最優先にした診療ができる今後、キャリアアップを目指しているブランクがある場合も応募可能。 |
まとめ
本記事のまとめ
| 病院の求人票は、求職者と自院の最初の接点であり、採用活動の成否に大きく影響します。そのため、職務内容や待遇などの必要事項を明確にし、正確な情報を掲載する必要があります。応募が集まる求人票は、ターゲットが明確であり、職務や待遇などが具体的に記載されている。医師向けの求人票を効果的に作成するためには、職種名、仕事概要と職務内容、応募条件を適切に記載することがポイントです。 |
